にいがた版 10月2週号

農業共済新聞にいがた版

ます入り笹団子
地元の味を多くの人に

岩崎 ユキ子さん 新潟市南区

「ます入り笹団子を復活させ、特産品にしたいと思いました」と話すのは、新潟市南区味方で食品製造販売業「紙ふうせん」を営む岩崎ユキ子さん。同店では、地元の伝統食である「ます入り笹団子」などを販売し、好評を得ている。

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「ます入り笹団子をたくさんの方に
食べてもらいたいです」と岩崎さん


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3種の笹団子(ます、あずき、ごぼう)

味方地区では40年ほど前、伝統的な祭りである白根大凧〈おおたこ〉合戦の時に各家庭でマスが入った笹団子を作り、祭りの応援を行っていた。その習慣はいつからか無くなってしまったが、2013年に地元商工会などがます入り笹団子の復活・商品作りを企画した。
その時のメンバーだった岩崎さんは「一時的な復活では、また伝統が途絶えてしまう」と感じ、翌年の14年11月に紙ふうせんを起業。夫の「やりたいなら協力する」という声や、息子たちが店舗の看板などのデザインを作成してくれたことなど、家族の協力が原動力になったという。
納得のいくます入り笹だんごができるまで追求し、頭を悩ませてきた岩崎さん。マスは同地区と旧姉妹町村の北海道様似町〈さまにちょう〉で取れたサクラマスを使用し、岩崎さん自らがさばく。ちょうどいい塩加減や美しい笹の巻き方を研究するなど、笹団子を作る全ての工程に手間を惜しまない。
笹団子の生地は、自家栽培した「コシヒカリ」と「こがねもち」を独自製粉した米粉を使用。おいしいものを届けたいという気持ちで向き合ってきたという。
起業から今まで、変わらずに販売している「3種の笹団子(ます、あずき、ごぼう)」は、同店の看板商品。三つで500円と求めやすさも人気の理由だ。
同店は近く5年目を迎える。「店名の由来は、紙風船が人から人へ飛ばして遊ぶように、この商品が口コミで人から人へ伝わっていってほしいと思って名付けました」と岩崎さんは話す。
10月20日の味方「かぐらIn笹川邸」のイベントや10月27日のJA越後中央のイベントなど、週末になると多くの出店が決まっている。「これからも試行錯誤をしながら、地道にみなさんに愛される紙ふうせんでありたいです」と笑顔で話す。
▽問い合わせ先=紙風船電話025(374)3905
(青木陵)