農薬・化肥使わず水稲・大豆/在来種の味届けたい(2026年2月3週号)


新潟市秋葉区にある「Farm Shida」の志田光恵代表は、水稲約4.5㌶と大豆約0.5㌶を作付けしており、そのうち約4㌶で農薬や化学肥料、有機肥料などに頼らない栽培に取り組んでいる。
「若い頃はアレルギー体質だったのですが、有機栽培の玄米などを食べ始めてから調子が良くなりました」と志田代表。その経験から食への興味が湧き、高校卒業後に一般企業に就職したが、退職して農業を学ぶため新潟大学農学部に入学した。
大学を卒業して群馬県の有機栽培を実践する農業法人で1年間学んだ後、阿賀町にある酒造会社のアグリ部門で3年間勤務。その後、夫の実家で就農したという。
「栽培していくポイントは、肥料がなかった時代にあった作物を作ることと、小まめな圃場管理です」と話す志田代表。農薬や化学肥料を使わない水稲栽培を始めた当初は、10㌃当たり120㌔ほどしか収穫できないこともあり、栽培の難しさを痛感したという。
現在、日本の在来種を作付けして自家採種。品種ごとに小まめな圃場管理を行うことで、水稲では10㌃当たり収量が330㌔ほどまで増加している。水稲「亀の尾」や大豆「さといらず」は「おいしい」と評判という。米や農産物の加工品は、農家が集まって結成した「協同組合人田畑」のホームページ(HP)でも販売している。
志田代表は「家族の理解や農家仲間の協力があってやってこられました。これからは家族や地域、仲間の役に立つ存在になっていきたいですね」と笑顔で話す。
▽協同組合人田畑のHP=https://oishii-niigata.com/
