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しめ縄「新潟大黒締め」作り/昔ながらの形に魅了(2026年3月1週号)

「1月から3月はしめ縄の芯作りの時期で、1本のしめ縄を作るには3本の芯が必要です」と話すのは、原田甚助農園の原田悠歩 (ゆうほ)さん(41)。2022年から長岡市鶴ケ曽根でしめ縄作りに取り組んでいる。

新潟大黒締めを手に原田さん
「以前は乾燥機を使用しておらず、2年連続で稲わらをカビさせてしまいました」と制作当初を振り返る原田さん

  「元々もの作りが好きで、趣味でわら細工をやっていました」と話す原田さん。制作するしめ縄は、中央上部に実の入った稲穂を飾る「新潟大黒締め」という種類のもの。しめ縄に飾られた稲穂が格好良いと思ったという。

 しめ縄作りを始めたきっかけは、5年前に地域振興局から冬場のアルバイト先として、長岡市栃尾のわら細工職人を紹介してもらったこと。内職や縄ないの練習会を通して、しめ縄作りを本格的に始めた。

 同農園で栽培したわら細工用の品種を使用。しめ縄のしめ部分に使う「実取らず」、房部分に使う「緑万葉(みどりまんよう)」、その他にわら細工の飾りに使う品種を合計2㌃ほどから栽培し始め、現在は7㌃ほどで作付けしている。

 5月に田植え、7月初めから青刈りを始めるが、25年は雨が降らなかったため稲の丈が伸びず、大きいサイズのしめ縄が多く作れなかった。天候に左右されず、欲しいサイズの稲を刈り取りできるようにすることが今後の課題だ。

 刈り取ったものから乾燥機で乾かし、わら打ち機でたたいた後、わらすぐりを行って茶色い葉や短い葉を取り除く。奇麗なわらだけにして、しめ縄を作るのが作業順序だ。試行錯誤の結果、この順番の効率が一番良いことに気付いたという。

 原田さんのしめ縄は、毎年12月にJAえちご中越農産物直売所「ただいまーと」、道の駅「パティオにいがた」、JAえちご中越直売所「中之島ふれあい市」で販売される。

 今後の目標は「日本民藝館展」に出品することだという原田さん。「わら細工の作品が多く出品されているので、しめ縄を出品したいですね。昔からある形のものを奇麗に作って出品したら、とても面白いと思います」と今後の意気込みを話す。

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