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水稲、野菜の複合経営/効率良い栽培体系構築(2025年9月3週号)

大きな葉や枝を除去するエダマメの出荷調製作業
収穫直後のエダマメ

 上越市柿崎区上直海(かみのうみ)の「株式会社ふるさと未来(従業員8人)」では水稲51㌶とエダマメ11㌶の他、ニンジンやトマト、ブロッコリーなどの園芸作物を栽培し、複合経営に取り組んでいる。

 同社は、2007年に「農業生産法人上直海」として設立。その後、16年に農業従事者以外も経営に参画し、株式会社ふるさと未来へと組織変更された。

 上越地域は冬期間の降雪量が多いため、水稲単作の農業経営も多いが、ふるさと未来では春から初冬までの間で、効率良く作物を栽培。経営安定に努めるため、水稲と園芸作物の複合経営に注力している。

 髙橋賢一代表取締役(66)は「現在の栽培作物を選定するのに、試行錯誤しました。エダマメ後のニンジンまたはブロッコリーの二毛作で無駄なく平均的に作業しています」と話す。エダマメは収穫時期をずらし「味風香」「新潟系14号」「越後ハニー」を作付けする。

 「昨年は5月から6月にかけて気温が低く、収穫量が減少しました。今年は水不足で苦労していますが、播種日を見直したり、肥培管理を徹底したりして、23~24㌧の収穫量を目指しています」と髙橋代表。「今後も水稲と園芸作物の複合経営を実践し、より良い作物を栽培するため、技術の向上を図っていきたいですね」と先を見据える。

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