12㌶で水稲「コシヒカリ」「五百万石」/酒米生産に意欲/新潟県長岡市・水澤諒さん(2026年6月2週号)
「子供の頃から農機具をはじめとした機械や工具に興味がありました。好きな機械に乗り、作業ができる農業に引かれて就農しました」と話すのは、長岡市上富岡町の水澤諒さん(24)。今年1月に祖父から経営移譲を受け「コシヒカリ」や酒米「五百万石」など水稲約12㌶を栽培する。一人で作業するため、試行錯誤を重ねながら効率化に取り組んでいる。

水澤さんは19歳で就農して今年で6年目。長岡地域の水稲共同防除で無人ヘリコプターのオペレーターとしても活躍している。
中心となる品種は6㌶で作付けする五百万石。所属する「才津酒造好適米組合」名義で出荷し、長岡市にある朝日酒造株式会社の日本酒「呼友(こゆう) 純米大吟醸」に使用される。
この酒は、淡い吟醸香とまろやかな米のうまみが感じられる上品な味わいが特徴だ。契約栽培による同市産の五百万石を100%使用。生育調査を行うほか、水分量やタンパク質の含有量などに厳しい条件がある。収穫時に農地からもみを採取し、検査基準を満たしたものを酒米として取引する。
水澤さんは「組合も祖父と同じ世代の方々が中心です。栽培技術を研さんし、将来に継承していかなければなりません」と意気込む。

AIを導入予定
今春から栽培管理を一人で行う。「人手が必要な時は両親や親戚に手伝ってもらいますが、基本的に一人作業のため、何よりも効率良く仕事ができるよう考えています」と苦労を話す。
小さな区画の水田が多いため、農地を集約化し、除草剤散布などの作業を効率化している。
また、栽培方法や技術については、栽培管理システムで集積した地力データを活用しながら、祖父の経験や地元生産者から学ぶ。今後は人工知能(AI)を取り入れ、さらなる効率化を図る予定だ。
栽培面積30㌶を将来の目標に据え、面積が増えても円滑に作業を進められるよう、水管理を省力化する水田用自動給水機「アクアポート」の導入を検討している。水澤さんは「今後も従来の方法を踏襲するだけでなく、新たな方法を模索し、挑戦していきたいですね」と展望を話す。
