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生食用ブドウに根域制限栽培を導入/高品質、高単価実現へ/新潟県新潟市南区・富山喜幸さん(2026年10月2週号)

 「2028年を目標に農園でワイナリーを始める予定で、それに向けて苗木を準備しています」と話すのは、新潟市南区新飯田の「とみやま農園」代表の富山喜幸さん(36)。ワイン用ブドウを今年定植したばかりだ。将来的には品質に力を入れて高単価な生食用ブドウを作り、ワイン用を大規模に栽培する計画を進めている。

 同農園では水稲670㌃と生食用ブドウ13品種70㌃、ワイン用ブドウ20㌃、プラム10㌃を栽培している。
 ブドウの栽培では、4年前から一部で根域制限栽培を実施。早期に整園化が可能で、同農園では2年目から露地栽培の房数の8割で収穫を見込めるほど成長が速く、初なりから従来の商品と同じようなクオリティーの果実が収穫できた。
 また、施肥や灌水(かんすい)を機械で制御し、管を通して自動で行うことで省力化を図っている。全ての木に同じ管理を行うため、基本的には味がそろうのが特徴。ブドウの香りを感じられて味が濃くなることが一番の魅力だという。

 富山さんが農業をやっていて良かったと思う時は、購入者からの「おいしかったよ」の一言。直売所に商品を並べに行った際「店員さんから『お客さんが喜んでくれていたよ』とか『富山さんのシャインマスカットが良い』という声を聞くと良かったなと思えます」と笑顔を見せる。

大粒品種「雄宝」の実り具合を確認する富山さん
◎農地と人の受け皿目指す

 今後は、自身が農園を構える新飯田地域に、地域外から来た自分を受け入れてくれた恩返しをしたいと考えている富山さん。周りの果樹農家が離農して耕作放棄地が増えていくと予想しており、同農園に農地を任せて終わるという選択肢だけでなく、農家自身の農地であるため、働ける間は一緒に働いてもらい、地域の人同士が結び付く雇用形態を目指している。
 「一緒にお茶を飲んでいろんな話をするような大事なコミュニティーの場を自分の農園でしっかりつくっていきたいです。また、手間のかからないワイン用ブドウを広域で栽培し、耕作放棄地の減少と新規就農者の増加をさせられる農家になりたいです」と展望を話す。

富山さんが栽培しているマスカットノワール
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