規格外柿はスムージーで販売/就農者の経営安定化に期待/新潟県佐渡市・兒玉理さん(2026年10月4週号)
2022年にJA佐渡の就農研修制度を活用し、果樹農家として就農した兒玉理さん(32)は、佐渡市で柿116㌃を栽培する「おさむ果樹園」を営む。3年間の研修は、農業の基礎や栽培技術を学びながら現場経験を積み、自らの栽培品目を選べることが特徴だ。
「農業は収入や労働面に不安を感じる若手が多いと思う。まずは自分が実践し、道を切り開いていきたい」と兒玉さん。若い世代が農業に参入しやすい環境づくりに向け、自ら安定した経営を実践するとともに、販路開拓や収入の安定化を目指している。

栽培に加え、加工品の販売にも注力。着目したのはひょう害で発生した規格外果実の有効活用だ。柿は収穫期以外に味わう機会が限られるが、ピューレ状にして冷凍保存すれば、長期保存が可能となり時期を問わず味わうことができる。
「柿の冷凍ピューレを活用できないかと考え、思い付いたのがスムージーでした」と振り返る。冷凍したピューレと牛乳をミキサーにかけると、冷たく滑らかなスムージーが出来上がる。観光客でにぎわう夏場に、佐渡の豊かな自然環境で育った果実を味わってもらえる商品として期待を寄せる。

今後は「モモや洋ナシ『ル レクチェ』、和ナシなどにも挑戦し、スムージーのメニューを増やしていきたい」と兒玉さん。栽培品目を増やすことで収穫時期を分散し、自然災害による経営リスクの軽減も図る考えだ。
「地域の農業を守るだけでなく、新たな価値を生み出し、さらなる発展を目指すことを次世代にアピールしていきたい」と意欲を見せる。
