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にいがた版 8月2週号

自家製肥料で米作り
良食味への妥協無し

関 智晴さん 南魚沼市

「慣行栽培の数倍、手間は掛かりますが、おいしい米を作るために頑張っています」と話すのは、南魚沼市関の関智晴(ともはる)さん(31)。長年、自家製肥料(ボカシ)を使用した水稲栽培に取り組んでおり、「関家のこだわり米」と名付けて販売。米・食味鑑定士協会主催の米・食味分析鑑定コンクール国際総合部門で2年連続の金賞に輝いた。

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米・食味分析鑑定コンクール国際総合部門で、
2年連続金賞(平成27年産米)の表彰状を手に智晴さん

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自家製肥料の出来を確認する智晴さん

智晴さんは、今年就農11年目の若手農家。父親の博之さんが20年ほど前に始めた自家製肥料を使った稲作を受け継いだ。現在、博之さんと共に受託面積を含む約13㌶全ての圃場で、自家製肥料を使用し、化学肥料を使わない栽培を行っている。
関家自慢の自家製肥料は、米ぬかや魚かす、昆布、カニ殻などを混ぜ合わせ、発酵させたもの。10㌃当たり約100㌔から140㌔を春にまき、秋は同量を鶏ふんと一緒に散布する。
水稲育苗の培土にも混ぜて使用しており、「土の出来上がりまでが非常に大変です」と苦労を話す智晴さん。水分が少ないと発酵が進まず、逆に水分が多いと腐ってしまうため、調整しながら1日1回かき混ぜる。温度管理も重要で、60度以上になると発酵に良い菌が死んでしまうことから、細心の注意を払う。温度が上がらなくなるまで混ぜることで苗床用の土が完成する。
また、食味を良くするために、出穂期が盆すぎの20日以降になるよう、田植えの時期を調整している。自家製肥料により、基本的には穂肥を使用しない。水田の地力だけで登熟期を迎えることにより、タンパク含有量を管理しているという。タンパク質の含有量が低いと、柔らかく粘り気のある米になるからだ。
「収量にはこだわらず、米本来の姿で、安心・安全でおいしい米を目指しています。うちの米は食味の値がとても高いんですよ」と自信を見せる。「コンクールに出品することで、やりがいを感じて、目標を持って農業に取り組むことができます。今後も、試行錯誤しながらこの農法を継続していきたいです」と力強く話す。
(滝沢理)

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