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にいがた版 9月3週号

全国初の取り組み
小規模圃場で力を発揮

若手農家グループ「新潟Green」

現在、さまざまな分野で注目を集めている小型無人機ドローン。聖籠町の若手農家7人で構成する「新潟Green」(吉田俊之代表=38歳)では、この夏、ドローンを用いて約100㌶の水稲に農薬散布を行った。航空法改正後に国土交通省の許可・承認を受けたドローンによる薬剤散布は、全国初の取り組みだ。

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機敏な動きで農薬を散布する「Mulsan DAX04」

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タンクが空の状態で機体重量は16㌔

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軽トラックの荷台に積まれたバッテリー充電装置。急速充電が可能

「パワー不足を心配していましたが、10㍑の薬液を積んでも飛行能力は十分です。無人ヘリのような強い風圧がかからないため、稲の倒伏の心配もなく、散布ができました。農薬の飛散も少ないです」と話すのは、新潟Greenの構成員で、無人ヘリ、ドローンのオペレーターでもある金助農業株式会社の高崎信暁代表。
今年6月、高崎代表を含む新潟Greenのメンバー6人は、農林水産航空協会が指定する教育施設で行われた3日間のフライト研修会に参加し、ドローンオペレーターとしての認定を受けた。
ドローンはバッテリーが動力で、1回で最大15分、約1㌶の散布が可能。飛行するごとにバッテリーを交換し、使用済みのバッテリーは、車に搭載した充電器で、すぐに充電できる。充電は1時間程度で完了するため、所有する7セットのバッテリーをフルに活用し、多いときで1日20㌶ほどの散布作業を行った。
「薬液を10㍑搭載できること、それでいて価格が無人ヘリの4分の1程度だったことは魅力的でしたね」と高崎代表。
新潟Greenは元々、水稲直播用種子の鉄コーティング作業を株式会社新潟クボタから受託する組織として活動。近年は、防除事業にも力を入れ、産業用無人ヘリコプター2機で、農薬散布を行っていた。昨年末、取引先の新潟クボタから誘われ、農業機械展示会に出席。会場で農薬散布用ドローンのことを知り、興味を持ったという。
高崎代表は「無人ヘリで散布しにくい圃場や中山間地などの小規模圃場での活躍が期待できます。無人ヘリとドローン、お互いのメリットをうまく活用していきたいです」とドローンの活躍に期待をよせる。
機体1セットの価格は300万円前後。問い合わせは新潟クボタ本社SPN営業推進部(電話025・283・0112)まで。
(折笠暢志)

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