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にいがた版 2016年10月1週号

総菜・弁当を調理・販売
高齢者の健康を応援

有限会社とくぜん 柏崎市

柏崎市高柳町で地域の人に向けて総菜、弁当を調理、販売している有限会社とくぜん(大塚幸枝代表=72歳、従業員8人)。地元産の米や野菜を使用し、家庭的な料理を提供している。

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総菜を求めて多くの人でにぎわう店内

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地元食材を使った総菜

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「家庭の味を提供しています」と大塚さん

「高柳町には気軽に買い物できる場所が少ないです。お年寄りがおかずをほしい、地元の食材を使ったものが食べたいと思っても、総菜を買う場所がありませんでした」と大塚さんは話す。
高柳町は一人暮らしの高齢者が多く、自分たちで野菜を作っても、調理するのが大変だという声が聞かれていた。そんな声を元においしく、安心して食べてもらえるものを提供したいと考え、2003年に有限会社とくぜんが設立された。
「うちでは手間暇かけて、手作りをモットーに総菜、弁当作りをしています」と大塚さん。同社の総菜は「たくさん種類があり、安くておいしい」と評判だ。総菜の種類は季節によって替わり、春は山菜、夏はナスやキュウリなど、季節ごとの食材を使用している。人気の総菜はコロッケ、サラダ、ゴボウのきんぴら、金時豆。使用している食材は地元農家から仕入れたものがほとんどだ。
購入者からは「一人暮らしなので、大変助かっています。地元の味を楽しむことができるのが魅力ですね」と好評で、毎日、店に足を運ぶ人もいるという。
設立当初は、主婦の作る家庭料理が受け入れられるか心配だったという大塚さん。「特別な隠し味があるわけではありません。うちの味付けが良いと言って食べてくれる人がいて、とてもうれしいです」とやりがいを話す。
コロッケなどの総菜や弁当は、JA柏崎愛菜館でも販売している。愛菜館に総菜を出すようになってからは、地元の人だけでなく、町外からも訪れるようになった。
大塚さんは「高柳町の役に立つため、これからもスタッフと協力しながら総菜、弁当の提供を続けていきたいです。高柳町でやることに意義があるんです」と抱負を話す。
(佐藤夏希)

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