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にいがた版 11月3週号

食用花「エディブルフラワー」
水耕栽培に挑戦

㈱脇坂園芸  阿賀野市

廃校となった小学校の給食室を改装し、食用花「エディブルフラワー」を育てる工場として稼働させた阿賀野市境新の株式会社脇坂園芸。養液と発光ダイオード(LED)の光だけで花を育てるための試験栽培に取り組んでおり、今後、本格的に始動する。

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色鮮やかな「エディブルフラワー」

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廃校を改装し、水耕栽培の試験中

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丁寧に播種作業する

エディブルフラワーの栽培を始めて今年で4年目となる同社。これまで土耕栽培で花を育ててきたが、今年の1月から廃校を改装した水耕栽培用施設での試験栽培を開始した。
エディブルフラワーに使用する花の品種は特に決まっておらず、毒が無いことと農薬を使用しないことが条件となる。施設には、四つのラインがあり、それをうまく回しながら、養液とLEDの光だけで栽培を行う。養液は循環させ、センサーで適度な濃度に自動調整される。
試験栽培を重ね、栽培条件に合った8種類の花を選定。花は株が枯れない限り収穫できるので、手入れを行い、いかに株を長持ちさせるかが重要となる。室内の密閉された空間での栽培なので、下葉が枯れることはあっても、植物特有の病気や虫害の被害はなく、労働面での負担減もでき、メリットも大きい。
同社は以前、ホームセンターに卸す花壇用の花の栽培をメインに行っていたが、何か新しいものをと考え、エディブルフラワーに目を付けた。栽培当初は需要や販路に不安があったが、需要は予想以上にあり、販路も県内と首都圏を中心に広がった。直接販売や出荷販売、ネット販売など順調に売れ行きを伸ばしている。
同社で代表取締役を務める
脇坂裕一さん(54)は「エディブルフラワーの販路が拡大したのは、マスコミの影響もありますが、何よりも料理人同士の口コミが大きかったんです。とても驚きました」と笑顔で話す。現在、400坪ほどの栽培面積を誇るエディブルフラワーは同社の主力商品だ。
脇坂代表は「エディブルフラワーは多くの人が注目しています。流行で終わらせないためにも、加工品などの新しい需要を見つけることが、さらなる安定供給につながると思います。顧客のニーズに合わせた商品の提供をしていきたいですね」と日々アイデアを絞り、需要拡大を目指している。
(松川周子)

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