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にいがた版 3月4週号

土中のパイプに温水流して加温
銀世界でイチゴ狩り

雪国アグリパーク湯沢いちご村

全国でも有数の豪雪地帯として知られる湯沢地域。その地で「雪の中でイチゴ狩りができる」と人気を集めているのが湯沢町神立のイチゴ狩り体験農園「雪国アグリパーク湯沢いちご村」だ。今年でオープン12年目を迎え、同町の観光名所として、県内外から多くの人が訪れている。

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「冬場の温度調整が重要です」と林さん

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湯沢いちご村のイチゴハウス

「湯沢に遊びに来たお客さんが楽しめる場所をと考えて造られたのが、この湯沢いちご村です」と話すのは、同園で栽培管理を任されている林信一主任技術員(45)。元々、地元の建設会社で働いていたが、社長の「湯沢に観光名所を」との提案で同園が造られ、林さんもオープンから携わっている。
「雪の中でイチゴ狩り」を実現するためには、さまざまな問題があった。特に冬の寒さで、イチゴが実を付けるかが不安視されていた。そこで最も力を入れたのが温度管理だ。
少々の雪ではつぶれない鉄骨ハウスを採用し、寒さ対策として温風暖房機を設置した。実験を重ねた結果、冬場のイチゴ栽培に適した室温が、昼は16度、夜は10度だと分かった。外気を取り入れて小まめに温度を調整する他、遮光カーテンを活用して日差し対策も行っている。
また土の温度にも着目し、土の中に這(は)わせたパイプの中に温水を流して、常時、土の温度を15度に保つようにしている。この徹底した温度管理が、雪の中でのイチゴ狩りを可能にした。
栽培する品種は果肉が柔らかく、酸味が少ない「越後姫」。オープン当初から変わらない味を提供している。
間口15㍍×奥行き50㍍のハウス3棟で、1棟約4千本の苗を栽培しており、1月から6月下旬までイチゴ狩りを楽しむことができる。出荷はせず、全て摘み取り用として栽培している。
林さんは「湯沢町の観光の一つとして、たくさんの人に来ていただきたい。さらに品質を高めたいです」と意欲的だ。また、今後は取り残しのイチゴで加工品の製造・販売を行いたいと考えており、今春にも新商品を販売する予定で、ますます栽培に力を入れている。
(滝沢理)

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