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にいがた版 4月2週号

グローバルGAPを取得
農福が連携し、高品質野菜を生産

特例農業法人㈱「たくみファーム」 新潟市

農事組合法人アグリ悠悠と障害者福祉事業所のアイエスエフネットライフ新潟が「農福連携」を目的として、2015年8月に設立した株式会社「たくみファーム」(新潟市西蒲区越前浜)。農業分野での障がい者就労支援を行うとともに、自社生産した作物が国際的農作物の安全管理規格「グローバルGAP」の認定を受けるなど、メンバーが一体となって高品質の農作物生産に取り組んでいる。

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ミニトマトのハウスの中で伊藤さん(手前)と坂下さん

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ハウスには「頭上注意」パネルを設置

たくみファームは、農業特区の規制緩和を活用した特例農業法人で、従業員は障がい者1人を含む6人。その他、週1回通う障がい者数人と共に、ミニトマト25㌃、ニンジン30㌃を生産している。
主な作業は、養液栽培のミニトマトの管理や収穫、選果・パック詰めだ。障がい者が作業することを前提に、さまざまな工夫を取り入れている。ハウス内は通路を広くして作業がしやすいように整備し、温度計や湿度計は見えやすくするため、はっきりした色で分かりやすく表示している。「頭上注意」などのシートも大きく掲示するなど、リスクを回避しながら農産物の安全管理が行えるよう、障がい者の目線に合わせた工夫を随所にしている。
16年12月には、同社の目標の一つでもあった国際的農作物の安全管理規格「グローバルGAP」の認証を取得した。農福連携の取り組みでの認証取得は、全国でも例が少なく、ミニトマトとニンジンの生産者では県内初となる。
取締役の伊藤達也さん(41)は「障がい者の目線に立った農業生産と認定取得を視野に入れて栽培に取り組んでいたため、スムーズに取得できました」と笑顔で話す。
同社で収穫されたミニトマト「天使の唇」が昨年5月から新潟市中央区「ピアBandai」にあるピカリ産直市場「お冨さん」で販売されている。そのおいしさが評判となり「野菜ソムリエサミット2016年7月」では金賞を受賞。同社のミニトマトのおいしさが口コミで広まりを見せ、現在、別品種のミニトマトをスーパーのチャレンジャー燕三条店と新潟中央インター店で販売中だ。
今後、イチジクのグローバルGAPの取得を考えており、東京オリンピック・パラリンピックでの食材提供を視野に入れているという。選手村などの食材は、グローバルGAPの取得が要件だ。
「これからも安全管理に努め、東京オリンピックでの食材提供、そして海外輸出を目標に頑張っていきたいですね」と代表取締役会長の坂下志さん(69)は力を込める。
(大山晴稔)

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