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にいがた版 4月3週号

雪下ニンジン クセなく甘い
土付き出荷で鮮度保持

戸祭 博文さん 津南町

農業に魅力を感じ、1995年4月に茨城県から津南町赤沢に移住した戸祭博文(とまつりひろぶみ)さん(59)。従来のニンジンとは全く違う味わいで人気を集めている雪下ニンジンの栽培に力を注いでいる。

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収穫の喜びを感じている戸祭さん

 

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収穫した雪下ニンジン

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ニンジンスティック。生でも食べやすい

「津南町の圃場は、スプリンクラーなどの灌水(かんすい)設備が充実していますし、農業を行う環境に恵まれている地域だと思います。雪国に住みたかったということも決め手になりました」と戸祭さん。同町が新規就農者を募集していることを知り、家族と共に移住してきた。現在、約5.6㌶の畑でアスパラガスやスイートコーンの他、雪下ニンジンを栽培している。
雪下ニンジンは、雪の中でゆっくりと熟成させることで、葉や茎の栄養分を根に戻し、蓄えようとする生理的な働きで甘味が増す。ニンジン特有のアクや臭みもなくなることから、近年注目されている。
戸祭さんは、収量・品質共に安定し、甘味がある「はまべに」と芯まで赤い「ひとみ」の2品種を栽培。8月上旬に播種を行っている。高温で土が乾くと発芽しにくくなるため、圃場に整備されているスプリンクラーがとても役に立っているという。「発芽しないと収量や品質に影響されますからね」と笑顔を見せる。
収穫時には、ニンジンを傷つけないように雪を約30㌢残して除雪を行う。その後、消雪剤を散布して自然に雪が解けるのを待ち、3月下旬から収穫を始める。雪が解けると細根が出てくるため、早めの収穫作業が重要だ。
収穫したニンジンは、みずみずしい状態で消費者に届けられるよう、土がついたまま出荷。「日持ちするだけでなく、ニンジンの水分が飛ばないので良いことだらけです」と細部にまで気を配っている戸祭さん。
「収穫作業は忙しいですが、楽しいですよ。還暦を迎えても現在の経営規模を維持できるよう頑張ります」と意欲的だ。
(滝沢理)

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