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にいがた版 2017年5月1週号

人が集う活気ある場所に
笑顔の地域へ貢献

イチゴ狩り 渡辺農園 上越市

「イチゴをメインに、子供たちの明るい声が響く観光農園を目指しています」と話すのは、上越市柿崎区で両親、妻と共に「渡辺農園」を営む渡辺健史さん(30)。水稲9㌶、ハウス7棟でイチゴや花き類を栽培し、農業を通して地域の活性化を図りたいと日々汗を流している。

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ハウスの中で渡辺さん親子

 

 

 

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イチゴの食感を残したジャム

健史さんは、農業大学校を卒業してから1年半の間、先進農家で農業を学び、その後、実家に就農した。先進農家からの勧めがきっかけとなり、就農2年目にハウス1棟でイチゴ栽培をスタート。現在、3棟まで増設し、規模を拡大している。
「最初はイチゴに関する知識が少なく、栽培に苦労しました。その分、いいイチゴが収穫できたときの喜びは大きいですね」と農業の面白さを話す健史さん。ここ数年はうどんこ病の発生に悩まされており、栽培の難しさも痛感しているという。
収穫したイチゴは、主にJAの直売所や地元のスーパーに出荷している。「自分で育てた作物で加工品を作ってみたい」との思いから、3年前、自宅前に加工所を新築し、営業許可を得た。
健史さんは、妻の未来さん(30)と自家産のイチゴをふんだんに使ったジャムやドライフルーツなども製造している。中でもジャムは、イチゴをあまりつぶさず、食感を楽しめるように工夫した一押しの商品だ。新商品の開発にも力を入れており、未来さんは県内の通信制の専門学校で学びながら、新しい加工品の開発準備を進めている。
同農園ではイチゴ狩りの体験も行っているが、まだ知名度が低く、積極的にPRを行っている最中だ。
健史さんは「将来は、直売所を併設した観光農園を目指しています。そのために加工品も充実させていきたいですね。人が集まることで地域の活性化に役立てたいです」と意欲を見せる。
(大橋保)

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