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にいがた版 8月2週号

ハウス栽培で
省力多収実現

渡邊喜夫さん 新発田市

「アスパラガスの省力・多収穫栽培の実現には、ハウスが適していました」と話すのは、新発田市西名柄の渡邊喜夫さん(57)。アスパラガスのハウス栽培を長年にわたり研究し続け、省力・多収穫化に成功した。

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ハウス栽培のアスパラガスを収穫する渡邊さん

 

 

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大きくて柔らかいアスパラガス

渡邊さんは、妻とホームステイ中のアセアン農業研修生1人と共に、水稲約11㌶、アスパラガス85㌃、スイートコーン20㌃の他、直売所出荷用の季節の野菜を多品目作付けしている。
中でも、アスパラガスのハウス栽培が好調で、1999年に5㌃から始めたハウスの面積は、現在35㌃に増反した。10㌃当たりの収量は、地元JAアスパラガス部会の昨年の平均が570㌔なのに対し、約2㌧と桁外れだ。
ハウス栽培は、露地とは異なり温度管理がしやすい。雪解け後、すぐにビニールを張ることで地温を上げ、春取りの生育を促し、高値が付く早期出荷が可能になる。
「他にもハウス栽培は利点が多い」と渡邊さん。害虫が付きにくいだけでなく、雨風の影響を受けないため、病気にもかかりにくく、病害虫防除の回数を極めて少なくできる。一般的な防除回数は、予防を含め年間20回程度だが、渡邊さんは5回程度に抑えている。
栽培方法も工夫しており、元肥や追肥を施した後は、必ず通路などを耕うん。肥料と土を混和させることで肥料が効きやすくなる。通路の雑草も緑肥として活用でき、除草剤を使用しなくても済む。
灌水(かんすい)は、全てのハウスに一斉に散水できるよう、フィルター付きのチューブをつないだパイプを自作した。下枝や側枝は剪定(せんてい)せず、下に垂れた枝はマイカ線内に持ち上げ、風通しと日当たりを良くしている。
少人数の労働力で高品質なものを栽培するため、長年試行錯誤を重ねてきた渡邊さん。アスパラガスの生態に合わない無駄を省いて改善してきた結果、現在の省力・多収穫化の成功につながったという。
「お客さまからは『柔らかくておいしい』と好評です。アスパラガスは収益性の高い作物です。今後は、担い手育成にも力を入れ、高収益経営の模範となれるよう、さらに努力し、農業を志す若者が一人でも増えるよう指導していきたいです」と未来を見据える。
(阿部奈津美)

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