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にいがた版 11月1週号

栽培に挑戦
ブドウ園未来へつなぐ

坂詰幸雄さん、つぐみさん夫妻 上越市

イタリアンレストランのオーナーシェフである坂詰幸雄さん(54)、つぐみさん(54)夫妻が今秋、上越市三和区北代のブドウ園でブドウの収穫作業を行った。レストランを営業する傍ら、今後、ブドウの生産に向けて本格的な栽培管理に携わっていく。

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ブドウの収穫作業を行うつぐみさん

 

 

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西條さん㊨からブドウ栽培を学ぶ坂詰夫妻

坂詰さん夫妻が営む上越市内のイタリアンレストラン「オステリア サカヅメ」では、自らが栽培した野菜を使用。店ではワインを提供していることもあり「いつか広いブドウ園でブドウを栽培してみたい」と考えていた。
契機となったのは、県農業普及指導センターの職員から「北代のブドウ園で担い手候補を募集している」という話を聞いたことだ。声を掛けてくれた職員は、坂詰さん夫妻の長男が通っていた県農業大学校で講師を務めていた人だった。大きな縁を感じた坂詰さん夫妻は、今年の秋からレストラン営業の合間、同市三和区北代にある西條由展さん(79)の「山の手ぶどう園」に通い始めた。
今回、初めてブドウの収穫を行ったつぐみさんは「普段の畑作業とは違い、見上げる姿勢で作業するのでとても新鮮でした」とにっこり。今後、剪定(せんてい)>作業が控えており、剪定の結果がどのように表れるのか楽しみにしているという。
二人を受け入れた西條さんは「坂詰さん夫妻からは、農作業が好きだという気持ちが伝わってきます」と目を細める。
西條さんはブドウ園を受け継いだ当初、サラリーマン生活と両立していた。坂詰さん夫妻が店を営業しながら通ってきてくれることが自身の姿と重なり、とてもうれしいという。「二人が描く将来像を実現できるよう、私たち農家も協力していかなければなりません」と真剣だ。
坂詰さん夫妻は「現在は『経営者』イコール『栽培者』という構図です。私たちがいわば小作人となることで、経営者の負担を軽減し、ブドウ園の継続につながってほしいです。そして、興味や関心を持っている人と生産現場との懸け橋のような存在になれれば」と力強く話す。
(田中健介)

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