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にいがた版 12月2週号

オニグルミなど地元素材を活用
阿賀町の魅力発信

奥阿賀グロッサリーcombirie 柳沼陽介さん、沙織さん夫妻

「阿賀町の魅力をもっと発信して、町外から大勢の人を呼び込みたい」と意気込む柳沼陽介さん(34)、沙織さん(28)夫妻。地域おこし協力隊として、昨年5月、阿賀町津川地区にパンや菓子を製造・販売する「奥阿賀グロッサリーcombirie(コンビリー)」をオープンさせ、町内外の利用者で連日にぎわっている。

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「たくさんの人に食べてもらいたいです」と柳沼さん夫妻
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地元農産物を使ってパンを製造する柳沼さん夫妻
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奥阿賀グロッサリーcombirie

「阿賀町は品質の高い素材が多いので、自信を持って販売できます」と話す柳沼さん夫妻。奥阿賀グロッサリーc
ombirieの商品は、季節の素材を使った15種類ほどの焼きたてのパンや菓子、アイスなどをそろえている。
福島出身の陽介さんは大学卒業後、高級果物などの輸入販売や飲食事業を展開する「千疋屋総本店」に就職し、主に営業や商品の企画開発を担当していた。沙織さんは東京の出身で、パティシエとして同社に勤務した後、製菓専門学校の講師を務めていた。
二人が結婚する頃から「自分の店を持ちたい」と思い始めた陽介さんは、地方から全国にその魅力を発信することに強い興味を抱き、地方に店を持つことを決意。総務省が実施する地域おこし協力隊事業を活用することを考えた。
「やるなら地方都市でなく、山深い小さなところで自分の〝色〟を思い切り出したい」と全国の募集自治体の中から、中山間地域で町の農産物などを利用する飲食店経営者を探していた同町を見つけ応募した。
視察に訪れた陽介さんは、天然のオニグルミが豊富にあり、品質が高いことに注目。「市場に出回る国産クルミは数が少なく貴重で、輸入品しか見たことがありませんでした。こんなにいいものが近くにあるなんて驚きました」と振り返る。
その他にも、山菜や地物野菜、クリ、ラズベリー、自然薯(じねんじょ)、エゴマなど特色ある農産物に引かれた陽介さん。その熱意を理解してくれた沙織さんと共に昨年4月に移住した。
店舗は、とんぼ(雁木=がんぎ)が連なる通りに面した空き家をリニューアルし、コーヒーなどを提供する飲食スペースも設けている。店舗で販売する他、新潟市内のデパートや農産物直売所などにも卸し、今年はデパートのギフト用にも選ばれるほど人気が高い。
協力隊の任期は3年だが「大勢の人たちに支えられてここまできました。10年後、20年後も、この店を拠点に長く続けることが一番の目標です」と陽介さんと沙織さんは決意を抱く。
▽住所=阿賀町津川3668▽営業時間=午前10時~午後5時▽定休=火、水曜
(齋藤正樹)

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