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にいがた版 3月4週号

カヤの実の菓子
私が引き継ぐ

野口菜々さん 佐渡市

「カヤの実を使ったお菓子作りに魅力を感じたことと、後継者不足で悩んでいることを知り、『かやの実会』に携わる道を選びました」と話す佐渡市徳和の野口菜々さん(23)。昨年4月から、同市赤泊地区でカヤの木を手入れし、実を使って菓子を製造。地域の特産品を守ろうと、日々、奮闘している。

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「カヤの実のお菓子を食べてもらいたいです」と野口さん


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「かりんとう」と「こふきがや」

「自分が生まれ育った佐渡で、地域に貢献できる仕事をしたかった」と話す野口さん。学生時代に同会の初代代表である笠木隆子さん(88)と出会い、笠木さんの赤泊とカヤを愛する思いに強く共感し、カヤの実の菓子の製造を引き継ぐ決意をした。
現在、昔からカヤの実の菓子作りに携わってきた地元の人から、木の手入れ方法や実の収穫方法を学ぶとともに、菓子の製造技術の指導を受けている最中だ。
カヤの実の収穫時期は、膨らんだ実が割れて地面に落果する9月から10月。全て手作業となるため重労働だが、たくさんの人の協力があり、無事に収穫期を乗り越えることができた。
カヤの実は3年に1度豊作になるそうで、「収穫量の予測が難しい」と顔をしかめる野口さん。十分な収量を確保し、菓子の安定供給を図るため、カヤの木の植林活動にも取り組んでいる。
カヤの実の菓子は3種類製造しており、殻をむいて砂糖をまぶした「こふきがや」やカヤの実本来の味を楽しめる「カラ付かやの実」、小麦粉や砂糖などを混ぜ合わせて作る「かりんとう」がある。どれも人気商品で、佐渡汽船の売店や赤泊の土産店、インターネットでも購入が可能だ。
野口さんは多くの人にカヤの実を知ってもらおうと、カヤの実の収穫ツアーを企画するなど精力的に活動している。
「カヤの実で地域を元気にすることが私の夢です。たくさんの人にカヤの実のお菓子を食べてもらえたら幸せです。これからの若い世代の子たちがこんな道もあるんだ、あっていいんだと思ってもらえるように、日々頑張っていこうと思います」と笑顔で話す。
(逸見旭)

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