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にいがた版 2018年5月4週号

子供たちの誇りが地域の活気に
地元愛が育てる場所

苗場山麓ジオパーク 津南町

「津南にしかない自然と文化を、次の世代につなげなければいけないです」と話すのは、苗場山麓ジオパーク推進室長の佐藤雅一さん(59)。同ジオパークでは、地域振興だけでなく、地元に誇りが持てる子供の育成にも力を入れている。

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日本名水百選の「龍ヶ窪」。一日で水が入れ替わり、決して濁ることがない


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津南の地層の模式を小学生に説明する佐藤さん

「津南には雄大な自然があり、そこに寄り添う食文化が発展しています。津南にしかない環境を示すには、ジオパークの認定が最適だと思いました」と話す佐藤さん。津南町は2014年12月、長野県栄村と連携し、日本ジオパーク認定を受け、活動5年目を迎えた。
ジオパークとは、ジオ(地球・大地)とパーク(公園)を合わせた言葉で「大地の公園」を意味し、地球を学び、丸ごと楽しめる場所のこと。認定を受けている地域は、全国で43あるが、そのほとんどが地域振興を担当する部署が事務局を務めている。津南町では「地元で育つ子供たちに地元の知識を深めてもらいたい」と、教育委員会が事務局を務める全国的にも珍しい地域だ。
「津南で育つ子供はこの自然環境、食生活が当たり前となって育っています。しかし、全てが津南にしかないものです」と佐藤さん。津南を学ぶことによって、「ぜひ、観光に来てください」と言えるような営業マンになってほしいという。
佐藤さんは「津南町の『奇跡の大地から湧き出る神の水』を吸い上げて栽培された米や野菜は、本当にうまいです」と熱く話す。地域環境と文化が集約された唯一無二の条件がそろっているからこそ、おいしい農産物ができるのだという。
「子供たちに農業体験など教育の場でジオパークに接してもらいたいです。そして、地元の言葉(方言)で農産物をPRするなど、地元を語れる子供が育てば、おのずと地域振興への効果も現れると思います。津南町はこれからも自然・文化を発展させていけます」と力強く話す。
(福原敏史)

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