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にいがた版 6月3週号

徒長を抑え、太く強く根張りよく
ローラーで鍛錬

(有)ウラコウ 南魚沼市

「温暖化で徒長する弱い苗を、根張りの良い苗に変えたいと思っていました」と話すのは、南魚沼市浦佐の農地 所有適格法人「有限会社ウラコウ」の従業員・北村正行さん。育苗中の苗にローラーを掛ける方法を用いて、茎が太く、健康な苗を育成している。

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苗にローラーを掛ける北村さん


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ローラーは持ち手の角度を調整できる

同法人は水稲約56㌶を栽培しており、育苗も全て同法人が行っている。今年から健苗育成のため、苗箱の上からローラーを掛けて、苗を折り曲げる作業を、育苗する全ての苗に導入した。
苗が折れ曲がるストレスでエチレンが発生し、一時的に徒長を抑制。茎を太く強くすることができるという。折れ曲がった苗が直立に戻る際には、養分が高くなるとともに、その養分は根にも作用して根張りが充実する効果も期待できる。
北村さんが農機具整備士をしていた時の顧客から、ローラーの効果を紹介されたことが導入するきっかけとなった。ローラーは、同法人の役員が経営するホームセンターで試作品を製作してもらったという。市販品は約15㌔程度の重量だが、試作品は20㌔程度と少し重くした。市販品はローラーの上に重りを置き、重さを調整できるが、試作品はウエートなしで市販品に重りを付けた状態と同じ重さとなるよう調整した。
ローラーの持ち手の角度も調節でき、通路からローラーを引っ張って、苗箱の列に垂直にローラーを掛けることができる。作業は育苗期間中に4回程度、午前の灌水(かんすい)作業前に行った。
同法人ではローラー作業と併せて、今年からハウス育苗の大部分を無加温プール育苗に変え、健苗育成に挑戦した。「無加温プール育苗とローラーを掛ける作業を取り入れた結果、根張りの良い、徒長していない強い苗になりました。このまま良い稲を作っていきたいです」と本年産稲作の抱負を話す。
(五十嵐淳二)

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