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にいがた版 2018年10月3週号

元阿賀野市地域おこし協力隊
農村に新風を

奥寺 真也さん、弥生さん夫妻 阿賀野市

阿賀野市「地域おこし協力隊」の任期を9月で終え、今月から同市上高田で新規就農した奥寺真也さん(50)と妻の弥生さん(43)。「常識にとらわれない新しい目線で農業をやっていきたい」と奮闘している。

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「自分たちで考えて、実行できることが農
業の楽しみの一つです」と奥寺さん夫妻

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二人で協力して農園を営む

「出荷先で、直接お客さんの声を聞けるとうれしいです」と充足感を感じている奥寺さん夫妻。以前は東京都で会社勤めをしていたが、農業に興味があった弥生さんの影響で夫婦で農業を志した。
「新潟には出張や海水浴などで何度か訪れたことがあり、米どころである新潟で農業を勉強することは、就農への近道だと思いました」と話す真也さん。東京にある新潟県のアンテナショップ「表参道・新潟館ネスパス」などで情報を仕入れ、農業を主とした募集を行っていた阿賀野市の「地域おこし協力隊」に迷わず応募した。
現在、「彩り農園」という園名でエダマメやナスなどを中心に、露地野菜25㌃を栽培している。弥生さんは「取れたてのエダマメを初めて食べたときは感動しました。お客さんの声はもちろん、自分たちで作る喜びを感じることができました」と笑顔で話す。
野菜のパッケージには、QRコードを印字して同農園の会員制交流サイト(SNS)にリンクできるように工夫。ネット販売もしており、鮮度を保つために土付き・枝付き野菜を取り扱うなど、さまざまなアイデアを出し販売している。
今後は、ハウスでアスパラガスなど、他の野菜の生産に力を入れていきたいと考えている奥寺さん夫妻。消費者のニーズに合わせて、QRコードを使って生産履歴や圃場の様子を開示するようなことにもチャレンジしたいと意欲的だ。
「農業には孤独というイメージを持っていましたが、隊員として活動していると、農家さん同士が支え合い、人と人のつながりをとても大切にしていると感じました。これからも人の和を大切に、いかに自分たちらしく、楽しく農業をしていくかを考えてやっていきたいです」と二人はほほ笑む。
(田邉貴)

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