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にいがた版 3月4週号

「よこね」ファン拡大へ

渡邉 泰治さん 魚沼市

標高300㍍に位置している山あいの集落・魚沼市横根地区。高齢化が進み、稲作に携わっている人のほとんどが70歳以上の同地区で、地域おこし協力隊の渡邉泰治さん(58)は、集落と一体となって、首都圏に同地区のファンを増やすプロジェクトを進め、地域を盛り上げている。

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横根雪まつりに集まった集落の人とオーナー。
前列右から4人目が渡邉さん

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魚沼市横根地区のコシヒカリ「よこね米」

東京出身の渡邉さんが地域おこし協力隊員として横根地区に着任したのは、2016年の秋。渡邉さんの掲げたミッションは「よこねブランド」の売り出しだ。同地区を故郷と感じてもらえるようなファンを首都圏につくり出し、定期的な交流を同地区で続けていこうと考えた。
渡邉さんは「首都大学東京」の学生らが、同地区で立ち上げた地域おこしベンチャーに着目。彼らは同地区の米を「よこね米」としてブランド化するため、「横根みずほの里」を立ち上げた。インターネットでの販売サイト「Komenoma」も開設し、インスタグラムを活用しながら意欲的に活動している。
「どうしたら横根地区のファンになってもらえるだろうか」と考えた渡邉さんは、1口3万円でよこね米30㌔分のオーナーになれるオーナー制度を発案。オーナーは、田植えや稲刈りなどの農作業だけでなく、夏はそば打ち、冬は同地区の雪まつりなど年間を通して、イベントに参加できるという。
「交通費、宿泊費などは自腹で賄ってもらいます。お金を出してまで参加したいと思える価値を示さないと長続きしませんからね」と渡邉さんは話す。約20㌃のオーナー用の圃場を確保し、今ではオーナー数が個人、団体合わせて20口以上となった。
オーナーがイメージしたラベルをデザイン化し、米を渡すサービスも好評だという。「誰かに見せたくなる、あげたくなる商品こそがファンを増やす秘訣〈ひけつ〉です」と笑顔で話す渡邉さん。
「集落全体でオーナーさんを受け入れ、おもてなしをしています。任期は今年の秋までですが、退任後もこのプロジェクトが集落全体で自走していけるよう活動していきます」と意欲的だ。
(井口美紀)

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