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にいがた版 4月4週号

集落の魅力発見し
地域再生へ

上三光清流の会 代表 小柳 繁さん 新発田市

「自分たちの集落にもっと興味と関心を持ってほしいですね」と話すのは、上三光清流の会・代表の小柳繁さん(67)。同会は新発田市上三光集落の住民で組織しており、2012年に設立された。里山や農地など集落の環境保全、活性化など積極的に取り組んでいる。

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集落一丸となり、里山整備を行った

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「問題解決には住民の意識が重要です」と
上三光清流の会のメンバー。右端が小柳さん

「里山の整備や耕作放棄地の解消は、すぐにはできません」と話す小柳さん。同集落では、かつてのタバコ畑が高齢化や離農によって、耕作放棄地となり、目立つようになった。その結果、サルの隠れ家となり、イノシシの出没も確認され始めたことで危機感を感じ、現在、集落を挙げて環境整備に努めている。
小柳さんは「住民の集落への関心が薄れてきたのも、耕作放棄地が増加した原因の一つだと思います」と話す。集落へ興味や関心を持ってもらおうと、同会では地域資源を活用した農業体験や集落資源の管理に力を注いでいる。
農業体験では、集落内外の人と交流することや農業に触れることで、地域の魅力を再発見でき、集落への関心や興味も自然と高まるという。自然や食文化、農業文化、人柄などを活用した取り組みの結果「あの場所をもっときれいにしよう」「次はこうしよう」といった声が自然と出てくるようになった。
資源管理では、GIS(地理情報システム)を活用し、農地情報を共有する「集落資源の可視化」に努め、集落の現状や問題を共有しやすくした。また、獣害対策として、住民も参加して集落環境診断を実施。結果を集落内で話し合い、さまざまな改善点を出し合うことで、定期的な里山整備が可能になった。自己管理できない畑は共同で管理し、約3㌶の遊休農地にソバを栽培して、地域資源として活用することもできた。
集落全体が一丸となった取り組みが獣害対策としても注目され、農林水産省の「2018年度鳥獣対策優良活動表彰で農村振興局長賞(被害防止部門・団体)」を受賞した。
「自分は関係ないと思わずに、一人一人が集落に関心を持つことが必要です。集落は地域の資源で成り立っているので、積極的な資源活用が不可欠だと考えています」と小柳さんは集落の地域づくりの必要性を話す。
(佐藤友和)

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