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にいがた版 2019年8月1週号

助け合って規模拡大 集落内の有志で結成

共同作業チーム テック夢現 長岡市

水稲約24㌶を耕作している長岡市寺泊夏戸の竹内正彦さん(55)。エダマメなどの園芸作物による複合経営を展開するため、今年、集落の農家3人と共同作業チーム「テック夢現〈むげん〉」を立ち上げ、収益の拡大に取り組んでいる。

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テック夢現の4人。左端が竹内さん

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エダマメの草丈を測る竹内さん

「共同作業で作業人数が増えたので、エダマメの作付面積を1.6㌶まで拡大することができました」と話す竹内さんは、今年、集落内で有志を募り、共同作業チーム「テック夢現」を立ち上げた。
水田での転作作物として昨年からエダマメの栽培を始めた竹内さん。約70㌃を個人で作付けしたが、水稲の作業時期と重なり、思うように収益拡大に結びつかなかった。
今年は作業する仲間を増やし、作付面積を拡大したため、以前より収量・収益を増やすことに成功した。しかし、さらに収益を拡大するには、解決すべき課題がまだまだあるという。
ドローンを用いた薬剤散布を導入しているが、エダマメは使用できる登録薬剤が少なく、手作業の栽培管理が多い。
また、長く水田利用されていた耕地を新しく畑地にするには、排水性の向上が欠かせない。昨年、竹内さんは県の農地耕作条件改善事業の補助を受け、転作耕地に暗渠〈あんきょ〉を設置したが、畑地と同等の収量を上げるには、今後3~4年はかかる見込みだという。
「エダマメ栽培の経験はまだ浅いので、今後はノウハウを蓄えて耕地を整備しつつ、経営を安定させるため、法人化を考えています」と話す竹内さん。エダマメの他に、カボチャなど他の園芸作物の栽培にも取り組んでいく予定だ。
「農業関係機関や集落の人の手、機械の力などを借りて、ようやくエダマメの生育が順調になってきました」と笑顔を見せる。
今後は、さらにエダマメの作付面積を拡大しながら、より付加価値の高い作物の作付けにも挑戦していく。
(今美里)

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