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にいがた版 4月4週号

良品の切り花、バラ苗を全国へ

有限会社花プラン 新発田市

新発田市五十公野にあるバラ専門店「有限会社花プラン(代表取締役・富樫淳さん=42歳)」では、2400坪の温室ハウス11棟で切り花とバラ苗生産を行い、全国へ届けている。

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「バラの魅力を伝えたいです」と淳さん

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バラの花束

花プランは、淳さんの父親の康雄さんが1972年に立ち上げた。淳さんは大学卒業後、愛知県のバラ農家で半年間修業を積み、その後オランダで園芸資材を日本へ輸出する会社で働いた。25歳の時に帰国して同社へ就農。2016年から代表取締役を務めている。
切り花はアーチング栽培という手法で作っている。アーチング栽培とは、最も高い所にある枝に養分を運ぶ「頂芽優勢」というバラの特性を生かした栽培方法。生育初期に伸ばした枝をアーチ状に折り曲げて成長するための養分確保の枝葉部とする。曲げた枝の折り曲げ部分から伸びる枝が切り花用の新梢(しんしょう)部となり、上へと伸ばし花をつける。
この技術は、康雄さんが他県のバラ農家ら数人と共同研究し、1990年に特許を取得したものだ。「バラは花束の需要が多いため、長さが必要です。アーチング栽培によって十分な養分を上に送れるため、長さのある高品質な花にすることができます」と有用性を話す。
同社では約60種のバラを生産しており、うち20種ほどが毎年新しい品種だという。「オランダから新品種の苗が毎年届きます。とげが全くないものなど、バラの進化はすごいですよ」と笑顔で話す。
切り花の他、バラ苗の栽培が業務の6割を占めている。切り花生産農家向けにバラ苗を栽培している農家は全国で数軒しかおらず、同社はそのうちの1軒。夏に植え替えをする農家が多く、5月下旬から夏が出荷のピークという。
同社ではロックウールと呼ばれる人造鉱物繊維を使用した苗床の養液栽培と、腰の高さに苗床を設置するベンチ栽培を取り入れている。「切り花も苗も従来の地植え栽培と比べると作業効率は飛躍的に向上し、量産につながっています」と話す。
今後は直販を充実させたいという富樫さん。「5年ほど前から企業向けの商品として、従業員の記念日などに毎年花束を贈る自動管理サービスを始め、依頼主の方から喜びの声をいただきます。最近はSNS(会員制交流サイト)を見て買いに来てくれる方も増え、さらに情報発信に力を入れたいですね」と意欲を見せる。
(船山千恵)

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