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にいがた版 7月3週号

ユリ「スイートメモリー」
私たちの花をずっと

相馬 猛さん、マサルさん 村上市

「新潟県でしか栽培されていない花ですよ」と話すのは、村上市高根の相馬猛さん(84)。妻のマサルさん(77)と、県内でも作付けが少ないユリ「スイートメモリー」を栽培している。

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「香りが良く、きれいな色の
ユリです」と相馬さん夫妻

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スイートメモリー

相馬さん方では、スイートメモリーを露地で約15㌃栽培。球根は鱗片(りんぺん)繁殖して自家育成し、確保している。需要が高く、市場から「もっと数がほしい」といわれているが、栽培農家は少なく、スイートメモリーの切り花を昨年出荷した農家は相馬さん方だけだったという。現在、経営委譲した息子の名義で出荷している。
高根地区のスイートメモリーは、30年以上前に相馬さん夫妻を含めた3軒で球根の出荷からスタート。栽培するに当たり他県へ視察するなど勉強し、作付けできる畑は自ら切り開いた。
球根の栽培は難しく、出荷する時期が良くなかったのか、腐れて出荷ができない球根が多く見られるようになり、途中から切り花に切り替えて、栽培するようになった。一緒に始めた人たちは代替わりなどでやめてしまったという。
「他の品種よりも香りがいいと思います」と話す相馬さん夫妻。スイートメモリーは「ヒメサユリ」と「アカカノコユリ」の交配種でピンク色の花を咲かせ、芳香性が良く、丈は長くなりにくいという特徴がある。
球根が育つには最低でも4年から5年はかかる。育てた球根を秋に植え付けて6月上旬から収穫が始まり、約2週間程度で収穫が終わる。植える場所を球根の育成年数ごとに区切って、球根を育てながら、収穫ができるように工夫をしている。
「スイートメモリーを栽培している農家は少ないので、無くならないよう、栽培を続けていきたいです。農作業を続けることが元気の源なので、畑に来れば楽しいし、元気が湧いてきます」と相馬さん夫妻は笑顔で話す。
(佐藤友和)

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