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にいがた版 2020年9月3週号

極早生米「葉月みのり」
一層の規模拡大へ

「畔屋生産組合」代表理事 宮嶋 良恵さん 柏崎市

米の新品種が相次ぎ登場している中、極早生品種で食味の良い新品種「葉月みのり」の栽培が、柏崎地域を中心に拡大している。

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葉月みどりを収穫する畔屋生産組合の従業員

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「葉月みどりは栽培しやすく、
食味も良いです」と宮嶋さん

県内有数の早場米産地である柏崎市で、期待の新品種・葉月みのりの収穫が、盆明けとほぼ同時に始まった。
葉月みのりは極早生品種で、今まで栽培されていた早生品種よりも収量が多く食味も良いことから、同市で数年前から栽培が本格的に始まっている。
同市内にある「畔屋生産組合」は、水稲27㌶の他、大豆、タマネギを生産している集落組織。葉月みのりの栽培を始めて今年が3年目となる。当初は栽培面積1㌶からスタートし、2年目に2㌶、そして3年目の今年は3㌶と年々拡大してきた。
同組合代表理事の宮嶋良恵さん(73)は「今年は8月の頭まで続いた梅雨とそれに伴う日照不足で、不作になるのではと、一時はとても心配しました。その後、好天に恵まれたおかげで、生育も持ち直し、良かったです。昨年は猛暑の影響で等級が悪かったですが、今年は期待できます」と安堵の表情を見せる。
収穫直後の等級検査で1等と判定され、出足は好調。8月下旬から県内のスーパーやJAの直売所で販売されている。
同組合では、葉月みのりの他、「コシヒカリ」や「新之助」「こしいぶき」など栽培品種は多岐にわたる。宮嶋さんは「栽培している品種の中でも、葉月みのりは比較的栽培しやすいので、今年の成績が良ければ来年は4㌶まで面積を増やしたいですね」と意気込みを話す。
(笹川正宏)

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