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にいがた版 10月1週号

「新発田牛」特産へ地域の期待背負って

新発田市

 新発田市が生んだ「にいがた和牛」の新・地域ブランド「新発田牛(しばたうし)」。2021年3月に誕生したこの地域ブランドは、村上牛以来の18年ぶり2例目となり、特産として地域からの期待は大きい。

「良質な牛を肥育し、期待に応えていきたい」と話す五十嵐さん
ブランド化された新発田牛の肉
(写真提供=新発田市農林水産課)

 にいがた和牛の新・地域ブランドとして承認された新発田牛は、新発田市の農場から出荷された和牛の中で、肉の色沢や霜降りなどの指標からなる「肉質等級」が4級以上のもので、本年度は年間230頭の出荷を予定している。
 「コロナ禍で和牛の市場価格下落、外食・観光の自粛と情勢は激変。生産者だけでなく、市内の旅館や飲食店など、関係業界にとってもブランド化は悲願だった」と話すのは、新発田牛生産協議会長の五十嵐正平さん(61)。息子の久人さん(27)と2人で肉用牛約120頭を肥育している。本年度は新発田牛として60頭を出荷予定だ。
 同市は黒毛和牛の肥育頭数が県内一。約10年前からブランド化を目指していたが、昨年までは年間出荷頭数などの要件を満たせずにいた。昨年8月に市・JA・生産者・旅館・飲食店などからなる「新発田産和牛消費拡大事業実行委員会」が発足。同委員会を中心に、出荷頭数などの要件クリアや販路確保などの調整を図り、ブランド化に至った。
 「行政などには、ブランド化にあたってたくさん協力してもらった。今度は生産者側が良質な牛を肥育することで恩返しをしていかなければならない」と話す五十嵐さん。将来的には、新発田生まれ・新発田育ちの牛を中心に出荷できるようにし、さらなるブランド強化を目指したいという。
 子牛の生産性を高めるため、乳用牛に黒毛和牛の受精卵を移植して出産させるET(受精卵移植)の協力を市内の酪農家へ依頼している。繁殖用雌牛肥育への挑戦も検討。「まだ自分の農場でも市内産牛は4割程度しか肥育していないが、少しずつ理想に近づけたら」とほほ笑む。
 「生産者として良質な肉を作ることはもちろん、行政や関係業界などと連携しながら、県を代表する特産品へと育てていきたい」と五十嵐さんは新発田牛の展望を力強く話す。
 新発田牛に関する情報はhttps://shibata-ushi.jp/まで。

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