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自家産サツマイモの干し芋 加工所開設で意欲(2022年3月1週号)

自家産サツマイモの干し芋 加工所開設で意欲

十日町市

 「women farmers japan(ウーマン ファーマーズ ジャパン)株式会社」は、2021年11月に十日町市中条の民家を改装した加工所「ウーファキッチン」を開設。地元産のサツマイモを干し芋に加工して、スーパーマーケットやインターネット販売している。

民家を改装した加工所・ウーファキッチンの前で。左から佐藤可奈子さん、代表の福嶋さん、佐藤友美さん、可奈子さんの夫・取締役の幸治さん
サツマイモ生産農家と可奈子さん(前列右から3人目)。気温の寒暖差により、サツマイモの甘みが凝縮される

 同社が干し芋にするサツマイモは、農薬を使用していない「べにはるか」。生産するのは同市内の農家8軒13人で、年間12㌧を収穫し、ほぼ全量を同施設で加工している。

 現在、10人ほどが加工所に所属し、毎日5~6人で200㌔の干し芋を手作りしている。

 同社が干し芋の加工を手掛けるきっかけとなったのは、サツマイモ栽培と干し芋の製造販売をメインとする「株式会社『雪の日舎』」代表の佐藤可奈子さん(34)が、地元で干し芋加工所をつくりたいと考えていたことだ。可奈子さんが福嶋恭子さん(58)、佐藤友美さん(37)親子と出会い、共同経営することになり、社名を変更した。

 「少人数でやっているので、サツマイモの状態を見ながら最適な状態で加工できています」と笑顔で話す取締役の友美さん。

 「うちのスタッフは、ワーキングママがほとんどです。みんな開設した当初から、作業のやり方や新商品について積極的に意見を出してくれるので、スタッフ全員で会社をつくり上げている感じですね」と可奈子さんは話す。

 スタッフから毎日のように試作品が届き、休憩時間には新商品の開発や、子育てについて和気あいあいと話している。

 友美さんは「私を含め、ほとんどのスタッフが子育て世代なので、それぞれの生活に対応する職場を続けていきたい」と笑顔を見せる。

 新商品となるスイーツも販売。今後は食品ロスが出ない新商品の開発を目指していきたいという。

 「地元の農家の方から、野菜の加工依頼が来ているので、年間を通じて加工できるような体制づくりを確立していきたいです」と可奈子さんは力強く話す。

 ▽問い合わせ先=women farmers japan㈱(FAX025・757・5393、メール=service@wofa.jp)▽wofaオンラインストア=https://wofa.shop-pro.jp/

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