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にいがた版 2022年7月1週号

みんなで守る地域の農地――世代を超えた協力体制

新発田市

 地域の農地は地域で守る──。新発田市中ノ目新田の農事組合法人「やじろべえ」は、こうした信念の基、儲(もう)けだけの農業ではなく「半農半X」のライフスタイルで所得と生きがいを確保しながら集落機能の維持に取り組んでいる。

力を合わせて作業するやじろべえの構成員
収入保険の説明を受ける渡辺さん(右)と岩淵さん

 同法人は2019年に設立。11戸で構成され、平均年齢は60代半ばだ。30㌶からスタートした耕作面積は年々増加し、現在は50㌶まで拡大。昨年はライスセンターを新設した。
 今後も規模の拡大が見込まれているが「地域外の圃場は基本的に受託しない」と代表理事の渡辺守さん(66)は話す。徹底した効率化を図るために、圃場の集約と管理や作業体系を見直し、振り分けることで作業が効率よくできるようになった。「構成員やその家族にとって無理のない働き方ができることが、何より大切だ」と渡辺さん。
 また、若い世代にノウハウが継承できるように、若者と年配者が一緒に作業することを心掛けがけている。「地域農業を維持するためには、若い世代の協力が必要」と会計の岩渕昌勝さん(62)は話す。
 「昨年は出穂期ごろの高温による不稔(ふねん)粒の発生や登熟期の低温などの影響で、収穫量が平年より減少した。また、『新之助』が胴割れの被害で『その他うるち米』となり、収入にも影響が大きかった」と振り返る渡辺さん。収入安定のためのリスク管理として「収入保険について全員で相談し、前向きに検討していく」と話す。
 今後も半農半Xのスタイルで「やじろべえのようにしなやかにバランスを取りながら、構成員とその家族と一緒に地域の圃場を守り、農業を続けていきたい」と渡辺さんは目標を話している。

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