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田畑輪換・深耕 土づくりに重点(2022年10月3週号)

田畑輪換・深耕 土づくりに重点

 長岡市脇川新田町の久保農園・久保和喜さん(36)は水稲18㌶のほか、エダマメ10㌶、露地野菜5.2㌶、ハウス野菜25㌃を栽培。田畑輪換や深耕を行うことで連作障害の軽減や土壌養分の有効利用、雑草発生の軽減を図り、コスト削減に努めている。

「大きなトラクターに乗るのが夢でした」と久保さん。大型機械で省力化を図っている
「売り先の獲得が今後の課題です」と話す久保さん

 両親と妻、従業員2人、パート4人で農園を運営する久保さん。主力のエダマメは県外の契約販売を中心に、早生から晩生まで長期的に安定供給することで、多くの顧客から好評を得ている。「安定的に買い続けていただくために研さんする毎日です」と話す。

 安定供給を継続するため、土づくりに重点に置き、水田と畑をローテーションして野菜を作付けしたときの雑草や害虫の発生を抑制。深耕を行うため大型機械も導入した。

 「土づくりの環境改善やこまめな観察の結果として、農薬使用量の削減につながれば良いと考えています」と久保さん。1回でも農薬を減らすことで、消費者の安心だけでなく生産者の安全やコスト低減を常に意識しているという。

 労力削減にも取り組み、5年前には外国製の130馬力のトラクターを導入。耕起にかかる時間は従来の4分の1になるなど、作業効率が向上した。「耐久性に優れ、1万時間以上稼働できるので、高価ではありましたが長期的には良い買い物だったと思います」と笑顔を見せる。

 一方で、エダマメは6月中旬から10月中旬まで9品種を切れ間なく出荷しているが、県内で生産者が増加し供給量が増えたため、単価は5年前より2割程度下がったという。

 「契約販売を増やして影響を小さくしています。お客さまに信頼してもらえるよう、これからも安定生産を続けて、販売量や品質への要望について極力“断らない農家”を目指していきたいですね」と久保さんは今後を見据える。

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