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メロン・スイカ 感動与える情熱野菜を(2023年2月3週号)

 新潟県内でも数少ない、メロンとスイカの県特別栽培認証を取得している新潟市西区赤塚の太田誠さん(38)。2021年に「農業生産法人melON株式会社」を立ち上げ、野菜作りに情熱を注ぐ。

収穫したメロンを手に太田さん。糖度15度以上を出荷している
情熱メロン赤青2個セット

 同社はメロンとスイカをはじめニンジン、カブなど約6㌶を栽培している。「会社名はmellow(豊かさ)とON(継続)を表しています。豊作になって、この会社が継続していくように思いを込めました」と太田さんは話す。

 赤塚地区は砂丘地帯で水はけが良いため、メロンやスイカ栽培には好条件だが、さらに高品質の野菜を栽培するために、管理などの努力を惜しまない。

 「県内ではメロンの糖度は14度以上での出荷が一般的ですが、糖度15度以上の果実を出荷しています。大玉でとてもおいしく、お客さまからも好評です」と話す。今年は糖度センサーを導入し、高品質に磨きをかける。

 同社が手がける太田農園では野菜を「情熱野菜」と呼んでいる。オンラインストアには「太田農園レッド(ニンジン)」「情熱メロン」「情熱紅小玉スイカ」とユニークな名前の野菜が並ぶ。「皆さまに感動していただけるような野菜作りをしたいとの思いからネーミングしています」と太田さん。

 販路の新規開拓にも余念がない。ツイッター、インスタグラムなどの交流サイト(SNS)を積極的に活用して旬の野菜の情報を伝え、楽天市場や新潟直送計画など複数のオンラインショップで購入できるようにした。また、収穫体験も開催。昨年は200組ほどが参加し好評を得ている。

 現在、赤塚地区の県道2号線沿いに出荷施設を建設中で「ただの出荷施設ではなく、内装や外装をアパレルのお店のようなきらびやかな空間をイメージしています」と話す。

 今後、メロンの立体(空中)栽培を考えているという太田さん。野菜作りの挑戦はこれからも続く。

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