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エゴマ 多彩な商品、カフェの全メニューにも(2023年10月1週号)

五泉市刈羽でエゴマを農薬不使用で栽培し、エゴマオイルなどを製造・販売する川上農園の代表・川上政行さん(72)と妻の道枝さん(69)。生活習慣病の予防に効果があるといわれるα-リノレン酸を豊富に含むエゴマの魅力を多くの人に知ってもらうため、普及拡大に力を注いでいる。

エゴマの生育を確認する川上さん夫妻
エゴマオイルとエゴマを使った商品

 東京出身の政行さんは、農作業と土いじりに憧れ、道枝さんの実家のある新潟に移住。その時に勤めていた会社でエゴマを知り、魅力にひかれて2010年に川上農園を創業し、農薬を使用しない栽培に取り組んだ。

 エゴマはシソ科に属する植物で、4・5月ごろに種を播き、収穫は10・11月ごろとなる。「今年は梅雨明け以降に降雨がなく、水管理に苦労しました。猛暑の影響もあり収穫量が減りますが、栽培方法も試行錯誤しながら、自然と共存し頑張ります」と話す。

 同農園は栽培から収穫、搾油までの全ての工程を行い、生搾りエゴマオイル、焙煎エゴマオイル、エゴマの葉を練りこんだそうめんやエゴマ生キャラメルなども販売する。

 また、土・日曜日に飲食店「農家カフェ 木の香」を営業。パスタやカレー、ケーキなどのメニュー全てに自家製のエゴマが使われている。「エゴマオイルに含まれるα-リノレン酸は過熱には弱いので、サラダにかけたり、トーストにつけたり、できた料理に少しかけて召しあがっていただくのがお勧めです」と道枝さんは話す。

 作業の大半は川上さん夫妻で行うが、苗の移植や収穫作業は農業ボランティアや地域の人が協力している。「農業ボランティアに来ていただいた方が独立してエゴマ栽培を始めた人もいます。もっとエゴマを作ってくれる仲間が増えるとうれしいです」と政行さんは話している。

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